2015年10月10日土曜日

怒声、罵声

 目の奥の方の重石が音を伴うようになって、それがだんだんといつもの聞こえないけど聞こえる怒声、罵声に変わってきた。こうなると聞こえていないけれどうるさい声にげんなりしてしまう。声の輪郭がはっきりしないところも嫌らしい。悪意のある言葉を自分に向けて浴びせられていると感じるのだけれど、その悪意の本位が何処にあるのかわからない。幻聴に本位などあるはずがないから当然のことだろうけれど、芯の掴めない悪意のようなものってとても気持ち悪い。芯が掴めたからって悪意が気分のいいものであるはずもないだろうけれど、それでもなにも掴ませないところにねちっこいいやらしさのようなものを感ずる。この怒声はほんとうになにをするにも邪魔ばかりしてなにも手につかなくなるから嫌だ。目が文字を追うたびにスリップしてしまったり言葉の意味が頭の中でこなれなくなったり。およそ生産性とは真逆の方向にベクトルを持つ声だ。次の通院日に抗鬱薬を再び処方してもらう際に、今のリスペリドンを減薬することになったのだけど大丈夫だろうか。現状、あまりリスペリドンが効いているとも実感できないのは確かなのだけれど。

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